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理学療法士を2年目で辞める理由【一般的にみても普通です】

理学療法士1年目のみなさんどうですか?

もしくは2年目・3年目で新人と言われているみなさん!

今の仕事続けますか?

理学療法士(PT)にかぎらず、作業療法士(OT)や言語聴覚士(ST)といった同じ医療職の人達は同じような悩みをかかえているかもしれませんね。

・この仕事やめようかな
・別の職場で働きたいな
・転職したいな

こんな思いのセラピストのみなさんいませんか?

今回は2年目や新人のセラピストが辞めたくなる理由について解説し、その後どうしたらよいのか解説していきます。

また、今から理学療法士などの医療職を目指す学生さんも、学校に進学する前にぜひチェックして下さい。

その前に学生さんなら、下記の記事も読んでみて下さい。理学療法士の大変さをまとめてます。

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理学療法士 やめとけ

なお、私は理学療法士のため、理学療法士の目線での話になります。

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理学療法士が2年目で辞めたくなるのはおかしいのか?

では一般的に社会人は何年目で辞めていくのか確認しておきましょう。

自分の周りだけみていると、視野が狭くなり「自分だけおかしいのかな」と思ってしまいがちなのでデータで確認します。

こちらです。

※マイナビ転職 転職は「とりあえず3年」働いてから? 入社3年以内の転職は不利? アンケートで分かった意外な事実とは より抜粋

こちらのデータは転職経験のある20~39歳の113人に、転職した時期のアンケート調査を行っており、

1年目は17.7%
2年目は23.0%
3年目は25.7%

という結果でした。

実に全体の66.4%が3年以内に転職していることが分かります。

この結果は転職経験のある人からの調査であるため、今度は3年目までの人達が全体の何割辞めているのか確認してみます。

こちらは厚生労働省が発表している新規学卒者の離職状況です。

赤枠で囲っている部分がH23~H28年の辞めている人の割合です。

黒が1年目、白が2年目、青が3年目とそれぞれの割合が記載されており、一番上にその合計の割合が記載されています。

H29年とH30年は3年目までの人が調査時にまだいなかったため、それぞれ2年目・1年目までのデータとなっています。

このデータをみると直近7年間は約3割の人が3年以内に辞めていることが分かりますね。

ここから言えることは、あなたが今すぐ職場を辞めたいと思っていることは全国的に見れば決して珍しくないということです。

安心して下さい(^^)

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なぜ理学療法士が2年目で辞めたくなるのか?

ここに関しては様々な理由があり、人によって違うとは思います。

ここでは私が10年以上病院で働いてきて感じていることや、実際に辞めていく人達を多くみてきたため、その人達の理由も交えながら紹介していきます。

まずはネガティブな理由です。

理学療法士の理想と現実のギャップで辞めたくなる

理学療法士に限らず、どの仕事でもそうだと思いますが、特に理学療法士はこれが多いのではないかと思います。

そもそも理学療法士はイメージが良すぎます。

子供からお年寄りまで怪我や病気で苦しんでいる人達の手助けができるすばらしい仕事

こんなイメージありませんでしたか?

たしかにその通りではあります。

患者さんの為をモットーに、日々頑張れるやりがいのある仕事です。

しかし、実際はそんなキレイごとだけじゃない!

・患者さんよりも病院のため
・治療技術よりも単位取得
・書類の多さ

などなど、その他の事がとても多いのです。

そして、病院として評価されるのは治療が上手な人よりも書類業務をミスなくできる人です。

患者さんよりも病院のためにで辞めたくなる

ちょっと言いすぎかもしれませんが事実です。

実習中や学生のころのイメージとしては、「患者さんのために全力でリハビリを!」

このようなイメージがあったと思います。

たしかにその通りです。

ですが私たちは決してポランティアでリハビリをしているわけではありません。

あくまでも仕事です。

私たちは病院に雇われているからこそ理学療法ができているわけです。

そのため病院の利益のために働かなくてはいけません

患者さんの為だからといって、好き勝手にはできないのです。

まぁサラリーマンであれば当たり前のことなのですが、理学療法士などの医療職は自分がサラリーマンであるという認識がもともと薄いような気がします。

そのため患者さんのために一所懸命やりたい理想と、病院の利益のために働かなくてはいけない現実に絶望し、辞めたくなります。

技術よりも単位優先で辞めたくなる

これも病院のために繋がります。

私たちの給料は病院が払ってくれます。

ではその病院のお金は誰が支払うのか?

国と患者さんです。

そのために、単位を多く取得しないといけません。

病院によっては20単位を義務付けるようなブラックな病院もありますが、仕方ありません。

お金のためです。

そのため、私たちは空き時間に治療技術を磨く時間はなく、その時間も全て患者さんの単位取得のために働かないといけません。

病院は治療の質よりも、単位の量を重視するのです。

この利益優先のシステムに疲れ、辞めたくなります。

書類業務が嫌になり辞めたくなる

実習中や学生の間は、治療のことだけを教わると思いますが、就職して大変なのがこの書類関係です。

・毎日の記録
・新患が入れば新患書類
・退院すれば退院書類
・添書書類
・家屋調査報告書

などなど、病院によりますが日々様々な資料作りがあります。

これらの資料を作りながら、当たり前のように単位を取得して、残業もぜず、なおかつミスをしないよう求められます。

かなりブラックですよね(^-^;

もちろん全ての病院がそうであるとはいいませんが、一年目が書類に慣れるまでが大変であり、そのせいで時間に追われてしまうのは事実です。

これでは時間がなく、理学療法の勉強などできません。

この状況に疲れ、辞めたくなります。

理学療法士の将来に期待できないことで辞めたくなる

今の職場で1年や2年も働いていると、昇給の金額や先輩たちがどれくらい貰っているのか、役職者の手当がどんなものなのか、だいたい情報として入ってくると思います。

はっきり言って、理学療法士の給料は安いです。

昇給もほとんどありません。

私の勤めている病院は2,500円ですが、多くの施設はもっと安いと思います。

2,500円毎年上がっても10年で2,5000円、年間で30万円です。

手取りだともっと少なくなります。

例え主任や課長になったとしても、手当はせいぜい5,000~10,000円程度、しかも今は理学療法士が飽和状態のため、自分に役職が回ってくるのは何年先になるか分かりません

この状況をみると、自然と将来に期待できなくなり辞めたくなります。

理学療法士の人間関係で辞めたくなる

「患者さんのために頑張る理学療法士は、すばらしい人間性の人達ばかりだろうな」

みたいな勘違い発言を良く聞きますが、私たちは聖職者ではありません。

ただのサラリーマンです。

特別な対話術やメンタルトレーニングを受けているわけでもありません。

当然、相手によってはストレスが溜まるし、嫌になることがあります。

患者さんとの人間関係で辞めたくなる

想像して下さい。

患者さんと常に2人きりで、一日に何時間もリハビリをしないといけない状況を。

そして、その相手がとても相性の悪い人だった場合を。

毎日毎日その人が退院するまでずっとリハビリをしないといけません。

途中でこちらが投げ出す事はできないのです。

この状況はかなりツライです。

患者さんがセラピストを選べないのと同様に私たちも患者さんは選べません。

この状況に疲れて辞めたくなります。

職員同士の人間関係に耐えられなくなり辞めたくなる

これも多いです。

特に上司との人間関係が上手くいかなった場合です。

初対面の人とは第一印象がとても大事です。

しかし、入職して緊張している状況で、いつもと違う環境でミスを連発して、「こいつは仕事ができない奴だ」という印象を上司に持たれてしまう場合があります。

こうなるとやっかいで、なかなかそのイメージを払拭することは困難です。

しばらくは仕事ができないキャラで、常に目を付けられ、注意されることが多々あります。

また、当たり前ですが、理学療法士は治療技術も必要です。

しかし、1年目と10年目の人が同じ患者さんをすれば当然10年目の人が上手に決まっています。

その差を埋めてあげるために、上司が上手にフォローしてくれる人ならいいのですが、何を勘違いしてか、その事で新人に恥をかかせようとする上司がいます。

こんな状況に疲れて辞めたくなります。

理学療法士として進む分野が変わり辞める

今まではネガティブな辞めたい理由でしたが、これはポジティブな理由です。

自らやりたいことが変わったことで辞める場合です。

例えば

・運動器の病院から脳血管の病院へ
・急性期病院から回復期病院へ
・病院からスポーツクリニックへ
・研究したく大学病院へ
・独立する

などなど、ポジティブな理由もたくさんあります。

なかには「1・2年で移動するのは早すぎる」、「3年は頑張るもんだ」などと古臭い考え方の人もいますが、私は早い方がいいと思います。

特に経験を重ねてくると、今の職場が良くも悪くも居心地が良くなってしまいます。

後輩もいて、上司もいて、責任のない楽なポジションを手放せなくなります。

こうなると、自己成長がなくなるダメダメセラピストになってしまいます。

こんなことにならないためにも、自分がそうしたいと感じたならその感じたままに行動するべきだと思います。

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理学療法士を2年目で辞める理由:辞めるその前に

では実際に、理学療法士を辞めたくなった時にどうするべきなのか。

まずはその前に、辞める理由がポジティブなのかネガティブなのかを自分の中ではっきりさせましょう。

そして、その理由でによって下記の記事をご覧下さい。

ポジティブな場合

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ネガティブな場合

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理学療法士を辞める理由がポジティブな場合

ポジティブな理由の人は迷うことはありません。

次にステップに向かってすぐに情報収集を開始しましょう。

別の分野で理学療法士として頑張りたい人は下記のサイトがおすすめです。

詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

≫ マイナビコメディカルのメリット・デメリット【登録方法も紹介】

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理学療法士を辞める理由がネガティブな場合

この場合は、ちょっと立ち止まってみましょう。

本当にその辞めたい理由は環境のせいですか?

あなたの気持ち次第で変えることはできませんか?

特に理学療法士を辞めようと思っている人は、理学療法士を楽しめましたか?

上記の記事でも紹介していますが、まず理学療法士として楽しみながら仕事をしてみましょう。

それでも、どうしてもダメな場合は転職を考えましょう。

もちろん、自分ではどうしようもない、ダメ上司やダメ職場であればすぐに転職をオススメします。

しかし、もし辞めたい理由が自分にあるのなら、どこの職場に行っても、また辞めることになるのではないでしょうか?

もう一度、自分の心と相談してみましょう(^^)

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理学療法士を2年目で辞める理由:まとめ

まとめ

今回は2年目の理学療法士が辞める理由とその後の対応について解説してきました。

実際に3年目までに辞めていく人が3割もいるので、決して2年目で辞めるのは悪いことではありません。

むしろ、早くにその決断ができてうらやましいと思います。

しかし、その理由をもう一度見直してみて下さい。

あなたのその直感は決して間違ってはいません。

すぐに行動できることはすばらしいことです。

今後は終身雇用の時代は終わり、一度や二度の転職は当たり前の時代になります。

もし困っている後輩がいたら、転職経験のあるあなたが、教えてあげて下さいね(^o^)

少しでも参考になればうれしいです(^^)

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