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理学療法士はやめとけ【真実はこれです】

理学療法士・作業療法士は辞めとけ!

今から理学療法士や作業療法士を目指す学生の方は誰かに言われたことありませんか?

理学療法士にどんなイメージをもっていますか?

「患者さんのためになる仕事ができるからやりがいがあって楽しそう」
「社会貢献のできる素晴らしい仕事だ」
「体を使うし自分の健康にもよさそう」

このようなイメージですか?

それ幻想です!

私は今も現役で理学療法士をしていますが、もし身内で理学療法士を目指したいという人がいたら絶対におすすめしません。

やめとけ!

と声を大にして止めると思います。

なぜか?

やりがい以上に大変なことが多いからです。

今回、これから理学療法士を目指す人や学生さんに、理学療法士の真実の姿をお伝えしようと思います。

私は現役の理学療法士です。

一般病棟勤務のため、作業療法士や言語聴覚士とも一緒に仕事をしています。

今回は、各セラピスト共通の話しになりますので、他職種の方もぜひ参考にして下さい。

また、新人理学療法士の方には今後の理学療法士として生きていくためのヒントも解説しているので、ぜひ最後まで読んでみて下さい。

そんなことより、「理学療法士の給料について知りたい!」という人はこちらこ記事で赤裸々に給料公開してます。

≫ 理学療法士で年収500万は無理?【35歳11年目の場合】

理学療法士やめとけ:1日のスケジュールは常に一杯です

コップが水で一杯

誤解している人も多いかもしれませんが、勤務時間中の理学療法士に自由時間はありません。

サラリーマンの友達と話すと羨ましくなりますが、ちょいちょい煙草休憩にいったり、空いた時間にお菓子食べたり、ジュース飲んだりと割と隙間時間に好きなことをしている印象を受けます。

しかし、理学療法士は違います。

そもそも隙間時間がありません。

休憩時間は昼休みの1時間のみ、その他は患者さんにつきっきりです。

なぜかというと、

私たちがお金を稼ぐには患者さんに自分の時間を提供するしかないからです。

その価値はざっくり言うと、20分で2,000円程度です。

すなわち、私たちの稼げるお金の上限は

1時間6,000円
1日42,000円
1週間20万円
1ヶ月100万円
年間1,200万円

これが上限になります。

この数値だけみると、大きな金額に見えますが、これはあくまでも病院に入るお金です。

この中から私たちの取り分である給料が支払われるため、年収は多くて400万円前後になる人が多いです。

このように、私はたちは時間を提供しないとお金を稼げないなため、病院にいる時間はかぎりなく患者さんに時間を費やしています。

そして、1日7時間までしか提供できないように国で決められています。

理学療法士やめとけ:コミュニケーションは忍耐力

石を積み上げる

上記のように、1日のうちほとんどを患者さんと過ごします。

具体的には1人の患者さんと20~60分つきっきりです。

病院や病気にもよりますが、20分なら1日に21人、60分なら7人の人と接します。

会議などで多数の人と一緒になる機会はサラリーマンなら多いと思いますが、1対1でいろいろな年代の人とつきっきりで過ごす職種は、私たち以上にはいません。

例えば、同じ病院でも医者や看護師さんは診察や処置・治療の間の、数分間のみです。

検査技師なども直接話すことはほとんどありません。

しかし、理学療法士をはじめ作業療法士や言語聴覚士などは最低でも20分つきっきりです。

これが結構きついです(^-^;

もちろん、話すことが仕事ではないので常に会話をしておく必要はありません。

リハビリを提供することが仕事ですので、その合間にちょっとした会話をするだけでもいいです。

しかし、初対面の患者さんになると、まずは信頼関係を築くことが第一の優先事項です。

なぜなら、私たちの仕事はものすごく人との距離が近いからです。

人間誰でも、パーソナルスペースがありますが、私たちはその領域を容赦なく超えていきます。

そのため、信頼関係を築けないと、患者さんに緊張感を持たれてしまい、常に患者さんに不快な思いをさせてしまうケースもみられます。

なので、信頼関係を築くのがものすごく重要です。

しかし、人間同士ですから、どうしても気が合わない人や何となく好きになれない人や苦手な人もいますよね?

それでも、理学療法士は逃げ出すことはできません。

こちらが我慢して、患者さんに合わせないといけません。

逆に、この信頼関係さえ築ければ、新人の理学療法士でも患者さんに不安感や不快な思いをさせることなくリハビリを提供できます。

また、コミュニケーションがとれる患者さんはいいですが、高齢の方になると認知症という病気を伴っている人も多いです。

認知症という病気は、簡単に言うとすぐに物事を忘れてしまう病気です。

今話したことを忘れます。

程度にもよりますが、重度の認知症の方であれば20分の間に何回も同じことを聞かれることもあります。

そして毎日初めましてから始まります。

どうですか?

みなさんはできそうですか?

無理ならこの仕事は諦めましょう。

他にも仕事はいくらでもありますよ(^^)

認知症についてもう少し知りたい方はこちらの記事で解説してます。

≫ 認知症の症状しってますか?【上手に対処するにはまず理解からです】

理学療法士やめとけ:とにかく努力が報われない

先が見えない

先ほども述べたように私たちが稼げるお金の上限は決まっています。

そのため、

・神の手を持つ20年のベテラン
・研究雑誌に多数掲載されている有名な研究者
・入職したばかりの新人のスタッフ

どの理学療法士が治療をしても患者さんから頂くお金は同じです。

どの人も20分の価値は同じ扱いになってしまいます。

そこに今までの努力量などは関係ないのです。

そのため、個人でどんなに頑張っても、給料に反映されることはありません

例えば、私の職場に仕事をしながら、大学院に通っている同僚がいました。博士までとりました。論文も勿論書いています。時間やお金も私に比べてとんでもなく費やしています。

しかし、彼と私は同期のため、もらう給料は同じです。

どんなに個人で努力しても報われないのです。

もちろん今後は、その事が大きく影響することはあると思いますが、病院に勤務している以上は何も変わりません。

また、その他の資格をとったり、勉強会に参加するのも、自分のお金と時間を費やしていきます。それでも給料には反映されません。

もちろん、中にはその経験を活かして、自分が講師という立場になり仕事以外で稼いでいる人もいます。

ですが、現在理学療法士は飽和状態になってきてます。

人数が急に増えたため、需要と供給のバランスが取れていません。

そんな中、講師として生きていくのかなりの努力と運が必要だと思います。

そのため、もし今後理学療法士として働いていくのであれば副業と転職は必須です。

まず、給料が上がる可能性が少ない理学療法士は副業を考えましょう。

こちらの記事にいくつか紹介しているので参考にして下さい。

≫ 理学療法士も副業の波に乗ろう【おすすめの波はコチラ】

そして、一番オススメなのが転職です。

もし現在理学療法士をしている人や今から就職先を探す人は、最初から給料の高い職場を探すか転職することを強くオススメします。

昇給もほとんどないのがこの業界です。

働く場所で一生の給料が決まると言っても言い過ぎですはありません。

しっかりとリサーチしましょう。

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詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

≫ マイナビコメディカルのメリット・デメリット【登録方法も紹介】

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理学療法士やめとけ:プライベートが削られる

プライベート

これもどの職種でもあることだと思いますが、理学療法士も自宅でやらないといけないことがあります。

研究や学会・講習会の資料作りなどは、仕事中に作ることは一切できません

そのため、毎日ではないですが、ある期間になると2~3時間は自宅で作業する日々があります。

もちろん個人での作業です。

上記で述べたように何の報酬もありません。

もちろん、強制ではないので、全員がするわけではありません。

また、勉強会の参加なども自分の休みを潰していかないといけません。

これも、強制ではないため、自分次第です。

しかし、何もしないと成長はとまります。

みなさん、モチベーションは保てそうですか?

こちらに現役の理学療法士として楽しむコツを書いてます。

今現在楽しくない人や理学療法士としての楽しみ方を知りたい学生さんはチェックしてみましょう。

≫ 理学療法士なら楽しく仕事しましょう【3つの事を意識するだけです】

理学療法士やめとけ:子育て世代には向いてます

家族

いろいろとデメリットを書いてきましたが、そんな理学療法士にも病院によってはずばらしいメリットがあります。

残業がほとんどない

一般的な病院勤務であれば、ほとんど残業することはありません。

私の場合は8時30分から17時30分までです。

これが子育て世代には非常に助かります。

子供が保育園であれば、18時までは預かってくれるが、それ以降だと延長料金がかかる場所が多く、月に何千円か必要になります。

また、小学校低学年であれば、授業が早く終わる日が多く、長い時間学童に預けなくてはいけません。

子供のメンタル的にも早く向かえにいけることは非常に助かります。

緊急時に休みやすい

一般企業であれば、多少の熱があっても出勤しないといけなかったり、大事な会議で休めない、などの話をよく聞きます。

しかし、私たちが勤めているのは病院です。

私たちから弱っている患者さんに風邪などをうつしてしまう可能性があります。

そのため、少しでも体調が悪ければ、すぐに休みになります。

これはありがたいです。

患者さんや他のスタッフにうつさないためとはいえ、体を動かす仕事ですから体調が悪いとかなり仕事が辛いです。

また、子供が風邪をひいた際なども休みやすいです。

病院の規模にもよると思いますが、私たちの仕事ははっきり言って誰でもできます。

なので、急遽休まないといけないことになってもフォローしてもらえ、休みやすいのです。

特に小さい子供はすぐに体調を崩すため、非常に助かります。

ノルマがない

上記で稼ぐことができないといいましたが、逆に言うと誰が何をしても稼ぐことができます。

ノルマはないし、質がお金に反映されないので、適当にやっても安定した給料が貰えます。

こんなこと言うと、給料ドロボーと言われるかもしれませんが、子育て世代にはありがたいことです。

知識や技術向上のためにセミナーに参加しようと思っても、ほとんど日曜や祝日にあります。

子供が小さい家庭では子供を置いてセミナーに参加し続けるのは無理です。

書籍等で自宅で勉強することはもちろんできます。

それでもセミナー等によく参加する人に比べれば技術は追いつけないでしょう。

それでも他の人と同等の給料が貰えるのはとんでもないメリットではないかと思います。

また、医療業界は男女差もなく、ほとんどは経験年数で毎年1,000~2,000円程度昇給するだけです。

なので、産休や育休で休むデメリットもほとんどなく、女性の上司も多い職場です。

これらの点をふまえると、子育て世代の特に女性にはオススメできる仕事です。

しかし、病院によっては今でも残業の多い職場もあります。

先ほど述べたように、働らく場所で給料も変わってきます。

現在の職場で残業が多い人は一度マイナビコメディカル でリサーチしましょう。

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理学療法士やめとけ:まとめ

まとめて書く

今回は、理学療法士を目指している人、新人の理学療法士にはちょっと厳しい意見を述べさせて頂きました。

なぜなら、みなさん良い面しか見ようとしないからです。

理学療法士になるには専門学校や大学で3~4年間、約400万ぐらいかけて勉強しなくてはいけません。

せっかく資格をとって、就職してもやっぱり合わないと思っても辞めるのも、それまでにかけた時間とお金を考えるともったいないです。

もちろん、やってみないと分からない部分もあります。

施設にもよります。

一概に言えませんが、私が働いている職場はこんな感じです。

もちろん、この仕事はやりがいのあるすばらしい仕事だと思います。

直接人のお手伝いができ、患者さんがよくなってくると、とてもうれしいです(^^)

その点でのやりがいを求めてやる分には大いに賛成です。

他の仕事では得られない達成感などもあります。

一方で、このような現実があることも知っておいて下さい。

この仕事はすばらしいですよ!とアピールしている物は多いと思いますが、鵜呑みにせず、この記事で一度見直して頂ければいいかなと思います。

理学療法士の資格を取るのはものすごく大変です。

お金も時間もかかります。

そのため、一度資格を取ってしまうと理学療法士以外の選択肢を考えられなくなる人が多いです。

しかし、理学療法士もあくまでも仕事の手段の一つでしかないことを考えておく必要があります。

もしかしたらあなたには合わない可能性も十分あります。

そんな時は他職種への転職も考えるべきです。

そんな事を少しでも考えたことがある人はこちらの記事でもう少し詳しく解説してます。

≫ 理学療法士を辞めたい人へ【やめたいと思ったらやるべきこと】

また、脱サラして理学療法士や作業療法士を目指すこともオススメはしません。

時間とお金がかかりすぎます!

それなら、普通に転職しましょう。

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