理学療法士なら楽しく仕事しましょう!
みなさんはどうですか?
「毎日が同じことの繰り返しでつまらないな」
と感じならが、日々の理学療法を提供している人はいませんか?
そんな状態で仕事していても楽しくありませんよね。
私もそんな時期がありました。
そんな時でも私たちは対人の仕事なので、患者さんと一対一で長時間過ごさなくてはいけません。
正直、精神面でのストレスが尋常ではありません。
想像して下さい。
あなたはある患者さんを担当しました。
しかしその患者さんとはどうしても性格が合いません。
そのため信頼関係は築けず、リハビリ中の会話も少しだけ。
最近は仕事自体も楽しくないのでどんどんリハビリが苦痛になります。
そして徐々に精神的なストレスが溜まってきます。
もちろん、そんな状態では適切なリハビリが提供できるわけもなく患者さんの治りも遅いです。
そのせいで、患者さんもストレスが溜まり、より信頼関係は崩れていきます。
そんな状態でも1日に3時間も1対1でリハビリを提供しないといけません。
地獄ですね(-_-;)
はい、私のことです(^-^;
こんな時期ありました。
あなたは大丈夫ですか?
いや、おそらく多くの人が似たような経験があるのではないかと思います。
ものすごく辛いですよね。
もう辞めたくなりますよね。
よく分かります。
実際、そういった理由で辞めていく人を何人も見てきました。
「仕事が楽しくないから」、「長時間患者さんと接するのに疲れたから」と。
しかし、現在の私はあることを実践して、仕事に張り合いができ、楽しみながら仕事ができるようになっています。
別に特別なことではありません。
ですが、特に新人の理学療法士はできていないこと、もしくは避けていること、ではないかとも思います。
そこで今回は、意識して仕事に取り組むことで、楽しく仕事ができるようになるポイントを3つお伝えしようと思います。
先に結論だけ述べると
②年に1回は発表する
③リハビリテーション科ではなく病院という組織として捉える
ここを意識できると、普段の仕事に張り合いができ、楽しくなってくると思います。
では詳しく解説していきます。
理学療法士なら楽しく仕事しましょう:ディスカッションを楽しむ
その名の通り、先輩でも同期でも後輩でもいいです。
とにかくディスカッションして下さい。
テーマは何でもいいです。
・リハビリのこと
・業務のこと
気づいたことは何でもいいので誰かと話しましょう。
理学療法士は孤独です
意外かもしれませんが、理学療法士はかなり孤独な仕事です。
もちろん大きい病院であれば、理学療法士は何十人もいるため、リハビリ室にはたくさんの人がいます。
しかし、リハビリ中は孤独です。
・評価して
・治療して
・再評価して
・考察する
・治療を変更する
・治療する
・評価する・・・
俗にいうPDCAサイクルですね。
これを一人で延々と繰り返していきます。
リハビリ中は誰も助けてくれません。
患者さんはもちろん、他のスタッフもです。
全部自分で考え、自己責任です。
そのため、やりがいがある反面、プレッシャーもすごいです。
なぜなら、その人が治らないのはあなたのリハビリが少なからず影響しているからです。
もちろん、理学療法だけで患者さんが治るとは思いません。
(中には自分の技術が一番、私は誰でも治せると思っている、手技・治療マニアがいますが無視しましょう。)
ですが、助けになるのは間違いありません。
治療期間に影響するのは間違いありません。
あなたの選択によってその人の今後が左右される恐れがあるのです。
ものすごいプレッシャーですよね。
だから理学療法士をしているだけで、あなたはスゴイ!と思います。
私は今でも潰されそうになることが多々あります(^-^;
ディスカッションしてストレスを分散しよう
そんなストレスの負荷が強い仕事ですから、ちょっとした隙間時間に他のスタッフとディスカッションして、ストレスを分散しましょう。
特に新人さんは1人で悩んで、抱え込んでいる人が多いです。
恐らくは
「逆に難しい質問されるんじゃないか」
「面倒くさいことになるんじゃないか」
といったことでディスカッションできない人も多いかと思います。
(たしかに中には、自分のやり方・考え方が絶対だ、他人の意見は聞かん!みたいな人もいますが、無視しましょう)
でも安心して下さい。
理学療法には正解がありません。
どんなに経験が上の先輩でも間違えることは多々あります。
むしろ、真摯に一所懸命取り組んでいるあなたの方が、無駄に慣れてしまって勉強もしていない経験だけ上の先輩なんかより、よっぽど的を得ています。
怖いのは、途中で思考停止してしまい、PDCAサイクルを回さなくなった、もしくは回せなくなった時です。
こうなると日々の理学療法で頭を使うことがなくなり、リハビリの時間がただ過ぎるのを待つだけの退屈な時間へと豹変してしまいます。
だからディスカッションしましょう。
話していると、改めて自分が理解していることと、理解できていなかったことが整理できます。
そしてちょっとした新しい気付きがでてきて、次の理学療法に繋がってきます。
一人で抱え込んでいては、いずれPDCAが止まり、ストレスが溜まり、いずれ潰れるはずです。
日常でのディスカッションを当たり前にし、楽しむことでストレスを減らし、楽しく理学療法を提供できるようになると思いますよ(^^)
そもそもコミュニケーションで疲れてるよ!て人はこちらの記事を読んでみて下さい。
≫ 理学療法に疲れてないですか?【ちょっと未来をみてみましょう】
理学療法士なら楽しく仕事しましょう:年に1回は発表する
仕事に限らずですが、退屈になる最大の要因はマンネリです。
これを解消しないことには、仕事は退屈なままです。
普段の生活であれば、
・月に一度は焼肉を食べる
・週末はお酒を飲む
この辺りを目標に仕事を頑張ったりしますよね。
学会で仕事にメリハリをつけよう
これと同じことを仕事にも取り入れましょう。
年に1回、何でもいいので発表しましょう。
・県士会学会
・地区の症例検討
・院内での発表
・グループ内で発表
発表する場所は何でもいいです。
年に1回、目標となるものがあればいいのです。
先ほども述べましたが、理学療法士は孤独です。
そして理学療法は客観的に評価することが難しい仕事です。
何かの売上があるわけではありませんし、患者さんの回復過程も症状・個人によってバラバラなため、あなたの理学療法が良かったのか判断することができないからです。
もちろん患者さんからは感謝の言葉を言われたり、上司が褒めてくれることもあると思います。
それでも患者さんが回復し、退院しても、すぐに次の患者さんがやってきます。
その患者さんが退院すれば、また次の患者さんが・・・
と延々と理学療法を提供し続けなければいけません。
当たり前と言えば、当たり前なのですが、やはりメリハリはほしいですよね。
いくら理学療法士でも、1人の人間です。
疲れることもあれば、休みたいこともあります、飽きることだってあるでしょう。
そんな時に、おすすめなのが発表です。
学会発表で実績を作ろう
例えば毎年10月に発表をすることが決まっていれば、そこを目標に一年間のスケジュールを立てて取り組むことができます。
研究発表にしろ、症例検討にしろ、
・実際の研究を開始
・結果をまとめる
・抄録を作る
・スライド作る
・本番発表
という一連の流れがあります。
もちろん、やるからには大変です(^-^;
楽にできるわけもなく、自宅でする作業も増えるでしょう。
しかし、これらを取り組むことで、今まで理学療法だけしていた病院で、研究活動・症例検討をするための情報収集(データ集め)や経験者に相談するといった新しいことが始まります。
さらに、遠くの学会であれば、病院からの出張費で他県に行くこともできるかもしれません。
私は、実際に病院のお金で毎年学会に参加し、いろいろな県を訪れています(^^)
毎年のように研究をやっていると、自然とあなたは研究をする人というイメージになり、周囲も研究関係で頼りにしてきます。
実際に研究活動を行っている人は、まだまだ少ないのが現状です。
内容がどうであれ、発表するだけでも一目置かれます。
さらに病院外で発表することで、他院の人に顔や名前を覚えてもらえたり、発表したこと自体が実績として残ります。
小さい学会でも学会誌には名前が残りますし、大きな学会であればJ-STAGE(文献検索サイト)などに抄録が掲載されるため、ネット上にも自分の名前を残すことができます。
この点は、理学療法士としての数少ない実績作りの一つになるのではないかと思います。
ただし、研究活動や発表をしたとしても直接の昇給に結び付きにくいというのはあります。
(中には研究に学術活動に否定的で、手技だけやっている人がいますが、無視しましょう)
そのため、見返りを求めてやってしまうと、モチベーションが続かないと思います。
あくまでも、自分の中でメリハリをつけるためのイベントだと思って取り組んでみて下さい。
とはいえ、いきなり発表も大変なので、まずは学会に参加してみましょう。
新しい発見が必ずありますよ(^o^)
私は理学療法士をしており、毎年のように学会に参加している。 なぜかというと、仕事を楽しむためである。 詳しくはこちらの記事で解説している。 [sitecard subtitle=関連記事 url= https://minaoshibl[…]
理学療法士なら楽しく仕事しましょう:リハビリテーション科ではなく病院という組織として捉える
ちょっと何言ってるか分からないですよね(^-^;
すみません日本語が下手で(>_<)
何を言いたいのかというと、広い視野で物後を考えてみようということです。
理学療法士はどうしてもリハビリテーション科という小さい視野で物事を見がちです。
リハビリテーション科の給料が・・・
リハビリテーション科の働き方が・・・
リハビリテーション科の・・・
言いたいことは分かるのですが、それらを決定しているのは病院です。
さらに、病院が別の法人に経営をお願いしているのなら、最終判断は病院ですらありません。
それなのに、リハビリテーション科に対する不満や改善案を提示したとしても、それが通ることはありません。
もう少し大きな視野で物事を見ていくようにしてみましょう。
そうすると今までとちょっと違った視点が見つかると思います。
例えば、給料や賞与について不満のある人はいませんか?
誰しも給料が増えてくれたらいいなと思っていますよね。
「給料が安い」、「賞与を上げろ」と言いたくなりますよね。
でも声を上げるだけでは意味がありません。
なぜそれだけの給料なのかをちゃんと考えてみましょう。
おおまかな計算をすると
・1ヶ月の売上は最大で約86万です
・年間1032万の売上
・年収400万だとしたら
・残りの632万は病院の利益になります
しかし、ここからリハビリテーション科で使用する雑費類も必要になります。
もし機材が壊れたら、それだけで何百万です。
毎日使っているマスクやペーパータオル、パソコンだってお金がかかります。
リハビリを提供している場所には家賃もかかります。
病院はそれらの経費を考えます。
それも今年だけではなく、来年・再来年と先の事も考えて計算しています。
さらには、自分でお金を生み出せない、清掃員の方や送迎の運転手の方、リハ助手の方たちの給料も私たちの売上の一部から支払われます。
いったいいくら病院の利益として残りますかね。
結構厳しいの伝わりますかね。
なので、このような話をする時には一度、病院として収益・費用・純利益をしっかりと把握し、お金の流れを知る必要があります。
その中で、リハビリテーション科の売上に対して、明らかに給料が少なければ提案しやすいと思います。
もし、リハビリテーション科としての売上が少ないのであれば、どうすれば増やすことができるのか考え、実行し、結果をだしましょう。
そうすると交渉がスムーズにいきます。
このように病院全体として捉えていくことで、1人の理学療法士という立場だけでなく、1人の会社員として病院を捉え、発展させるために必要なことを考えるようになります。
そうするとちょっと楽しくありませんか?
病院が良くなれば、自分の給料も上がる可能性もあります。
病院も売上があがれば、給料を増やしてくれるかもしれません。
なので、なにか思いつけば上司に提案してみましょう。
(中には、余計なことは考えるな、仕事に集中しろ!みたいなこと言ってくる上司もいると思いますが無視しましょう)
そんな視点で仕事をしているとちょっと楽しくなってきますよ(^^)
理学療法士なら楽しく仕事しましょう:それでもダメなら
次の選択肢としては転職になると思います。
そもそも理学療法士が向いてないなと思う人は別の仕事について考えてもいいかもしれません。
今からは終身雇用の時代は終わりです。
今までのように一つの仕事にこだわる必要はないと思います。
有名な著書「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略」
著者は人生は100年時代であり、これからはマルチステージの人生に様変わりすると述べています。
すなわち、いろいろな仕事に挑戦するのが当たり前になるということです。
転職というとちょっと不安かもしれませんが、もう当たり前の時代に突入しているのですね。
こちらの記事にはもう少し詳しく転職について書いているので気になる方はチェックしてみて下さい。
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今までの話で、()内にこんな人は無視しましょうと書いてきました。
そのような上司ばかりの職場は、今すぐ変えた方がいいと思います。
上司はそうそう変わりませんし、その労力を使うぐらいなら、あなたが動いた方がよっぽど早いです。
また、年収アップにも繋がるかもしれません。
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理学療法士なら楽しく仕事しましょう:まとめ
理学療法を楽しくするためには
②年に1回は発表する
③リハビリテーション科ではなく病院という組織として捉える
この点を意識して取り組むと、仕事が楽しくなってくると思います。
最後まで、読んで頂いた方は分かると思いますが、どれも自分次第だということです。
仕事を変えても職場を変えても、最終的には自分自身が変わらない限り、周りは変わりません。
逆に言えば、自分がちょっとでも行動すれば周囲も変わってきます。
その変化を楽しめるとあなたはどこに行っても楽しく仕事ができると思いますよ(^^)
少しでも参考になればうれしいです。