私は理学療法士をしており、毎年のように学会に参加している。
なぜかというと、仕事を楽しむためである。
詳しくはこちらの記事で解説している。
理学療法士なら楽しく仕事しましょう! みなさんはどうですか? 「何か仕事していても楽しくないな」「毎日が同じことの繰り返しでつまらないな」 と感じならが、日々の理学療法を提供している人はいませんか? そんな状態で仕事していても楽しくありませ[…]
本格的に参加を始めたのが2015年からで、
参加したことのある学会は
・日本リハビリテーション医学会(1回発表)
・県士会学会(3回発表、1回参加のみ):1回学会長賞受賞(^-^)
などである。
特別多いわけではないが、毎年何かしらの学会に参加し発表をしているのは事実である。
この記事を読んでいるということは、学会に何かしらの興味がある人、もしくは参加を考えている人だと思う。
理学療法士の中には、一度も学会に参加すらしたことのない人もいるので、その時点で君はすばらしい。
まずは第一歩おめでとう!
しかし、初めての学会といえば、「どうしていいのか分からない」、「怖い・不安」という感情があることだろう。
そこで、多少経験のある私が、学会参加にあたっての心得を伝授しよう。
今回の内容は理学療法士以外での学会でも同じだと思うので、その他の職種の方も参考にしてほしい。
では君を学会マイスターにしてあげるので、しっかりと学ぶように。
いざ!
学会参加の心得:興味のある学会を探そう
まずはここからだろう。
自分の興味ある分野を探そう。
ざっくりでもいい。
運動器、脳血管などだ。
さらにそこから細かく分けてみる。
肩関節、股関節などだ。
そこから関連する学会を探すのだ。
もし、まだ選べないという者で発表もしないのであれば、全国学会からがいいだろう。
ここなら全ての分野の発表が聴けるので、参加することで、興味のある分野を見つけられる。
学会参加の心得:ホテルの予約は早めに
これは開催地が遠くであり、泊りでいく予定の人の場合である。
学会は長くて金曜から日曜までの3日間開催されることも。
全国から人が集まる週末では、会場周辺のホテルはすぐに埋まってしまう。
開催地によっては、その他のイベントと重なって全然とれない。
遅くとも2ヶ月前できれば3ヶ月前ぐらには予約をとりにいこう。
もちろん3週間前ぐらいまではキャンセル料もかからないのでそれほど心配する必要はない。
むしろ学会会場から離れた場所にホテルをとる方がリスクだ。
早い学会は朝7時から夜の7時それから懇親会とかなりの長丁場だ。
全て参加していたらへとへとになる。
それから電車やバスでホテルまで移動は苦痛なので、できるだけ徒歩圏内がいいだろう。
ちなみに私は楽天ポイントがほしいのでホテルの予約は楽天トラベルを利用する。
楽天ポイントをザクザク貯めたい人はこちらの記事をご覧あれ。
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学会参加の心得:プログラムだけでも予習しておくこと
大きな学会になるほど、同時刻に6会場ぐらいで発表が行われる。
その発表会場ごとに専門性が分かれていることが多い。
だいたい、1回のセッションで1時間ぐらいあるが、全部の演題が自分の興味あるものとは限らない。
せめて一日のスケジュールでどの会場に行くのか。
できれば、その会場ごとの演題を確認し、自分の興味のある発表を渡り歩こう。
せっかく参加するのだから、当日に決めていては時間の無駄だ。
ちなみに最近はプログラムや抄録を紙ではなくネット上で閲覧する場合もあるため、タブレット端末を準備しておくのもいいだろう。
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学会参加の心得:学会会場では一人で行動すること
初めての参加なら、寂しいのは分かる。
先輩や同僚と行動したいだろう。
しかし、あなたの興味と他人の興味は同じであろうか。
あなたが他人に合わせることもあるだろう。
他人があなたに合わせることもあるだろう。
どちらも時間の無駄だ。
学会に参加するのは一緒でもいいが、会場内ではできるだけ一人で行動し、自分の興味ある分野を聞きにいこう。
会場内はうす暗いため、興味がないと絶対眠くなる(^-^;
時間を有効活用しよう。
学会参加の心得:名刺交換はするな
これは極論だが、実際にそれほど必要はない。
学会はいろいろな人が参加するため、有名な先生が何名もいる。
少しでも名前を覚えてもらいたくて、名刺を渡すことに一所懸命な人もいるが、それだけ覚えてもらえるだろうか。
まず無理だ。
本当に覚えてもらおうと思うなら、相手に何かしらのGIVEができないといけない。
そのためにも
・興味のある演題に質問する
この2点が大事だと思う。
最初の参加で、これを達成するのは非常に大変だと思うが、頑張ってみる価値はあると思う。
これで相手が少しでも興味を持ってくれれば、名刺の意味もあるだろう。
発表や質問が難しければ、次回に向けて「自分ならこんな質問するな」、「こんな内容があればもっとおもしろいかもな」などと考えながら発表を聞くとよい。
きっと次回に繋がるだろう。
先輩がくれた繋がりは所詮先輩のものであり、あなたのものではない。
そもそも本当に繋がりたいなら、今どき名刺ではなくLINEやTwitterなどの交換の方がよっぽどよい。
学会参加の心得:学会が終わったら終わりではない
学会に参加すると、いろいろな刺激を受け、とても満足する。
やる気がでる。
満足する・・・
「そこで終わるなーーー!!!」と言いたい。
だいたいの人が満足して終わる。
しかし、それからが大事だ。
まず、学会で興味のあった演題について振り返ろう。
そして、その内容に似たことが論文にないか調べよう。
そして、その論文と比べた時に本当にその演題内容が正確なのか、問題はないのか調べよう。
もし、そこで間違いや問題を見つけれたらチャンスだ!
それを自分の研究課題にしてもいいし、次の学会等で会う機会があれば質問すればいい。
そもそも事前にこれができていると質問も容易だ。
そもそも学会発表は誰でもできる。
事前に査読などは入るが、論文と違いそこまで厳しくない。
というかほとんどの発表はツッコミどころがある。
だから、発表内容を鵜呑みにしないでほしい。
疑うことから始めよう。
ただし、その疑いも根拠をもつように。
発表している時点で十分すごいのだ。
内容に関係なく、発表するということは、ものすごく努力し時間をかけた証だ。
その努力を考えず、ただただ間違いを冷たく指摘するのだけは止めてくれ。
お願いする。
まとめ:初めて学会参加するにあたって
いかがだったであろうか。
今回はあくまでも参加するための心得をいくつか紹介した。
これで君も立派な学会マイスターだ。
いや、そもそもマイスターとは何だ!
そんなことはどうでもいいが、これを守ることができれば、有意義な学会参加ができるのではないだろうか。
発表編が聞きたければ連絡をくれ。
検討しよう。
最後に、
学会から帰ってきたら、野菜ジュースでヘルシーにすませよう。